最近の私のお気に入りのものを少しご紹介します。
(2004/12/16 A・I)

まず毎日の朝食に欠かせない「東風」の天然酵母パン。私は特にこの全粒粉入り食パンが大好きで、毎朝、1センチくらいの厚みにスライスして、トーストし、バターをたっぷり塗って2枚ずつ食べています。蜂蜜も合うし、林檎ジャムもぴったりです。

こちらは、ブックジャケットのフーガにも使っている、意匠糸。普通の毛糸に一緒に編みこむと、光沢や形状が違うので変化が出てとても面白い。ここに写っているのはほとんどがイタリアの糸で、イタリアには糸のデザイナーという職種があるそうだし、糸を作る機械も特殊なものがいろいろあるのだそうです。個性的なもの、美しいものを大切にする国だから、こういうもの作りでは抜きん出ているのでしょうね。色といい、形状といい、風合いといい、ほんとに遊びがあって大好き!

今年春に買った、ラオスの山岳少数民族であるモン族の伝統刺繍のポーチ。 細やかなクロスステッチでうめられた、たぶんモン族にとっては意味深い伝統文様なのでしょう、細やかな幾何学模様が黒地のベースから浮かび上がり、ステンドグラスを見ているよう。
モン族はべトナム戦争と同時期に起こった内戦に巻き込まれて隣国タイに逃れ、その後数十年にわたって難民キャンプで暮らし、現在やっとラオスに戻ることができたり、中にはアメリカ、フランス、オーストラリア、ギアナなどへ移住した人たちもいるそうです。そうした不自由な生活の中でも地道に、自分たちが得意とする刺繍を続け、子供たちのノート代や薬代の助けにしているそうです。

今年夏に買った中国ミャオ(苗)族の伝統的なお祭衣装の本。大英博物館とミャオ族のテキスタイル研究家ジーナ・コリガン氏のコレクション、約30点が載っています。
実は、ミャオ族はラオスではモン族と呼ばれ、約5,000年ほど前に黄河流域に住んでいたミャオ族がその時々の支配勢力に追われていくつもの集団に分かれながら移住を続け、15世紀頃ラオスに逃れた一派がモン族と呼ばれるようになったようです。
焼き畑農業をしながら移住生活を続けてきた彼らは、木工や陶芸の文化は持たないのですが優れた染織、刺繍技術を持ち、藍染を始めたのもミャオ族といわれ、細かく分かれる集団ごとに、染め、織、アップリケやパッチワーク、刺繍などの技術を生かした様々な祭の衣装を持っています。写真を見ているだけでも、その精緻な模様や色彩から、ミャオ族の人たちの強い祈りが切々と伝わってくるようです。
しかし現在では近代化の影響で、そのようなすばらしい衣装をお金に替えて、そのお金で子供たちに教育を受けさせたり、都会へ移住したりするミャオ族の人たちが増えてきています。
人々が貧困や共同体の呪縛から自由になり、かつ伝統技術を保持していくには、誰かが必死に取り組まない限り、両立させることは難しいのだと改めて思いました。こういう問題は今の日本にも多々ありますね。
●大英博物館ファブリック・コレクション
  Fabric Folios シリーズ 「中国ミャオ族の織」
  Gina Corrigan  (\2,800+税)

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