◆ ミーノン Monthly ・ July ◆

7月の観察 :露
植物によってこんなに水滴のつき方って違うんですね。萩の葉の周りに連なる露のネックレス、水浴びしたかのようなソテツの葉、蓮の葉の大きな水溜り、鈴を鳴らすようなヒノキの葉、汗をかいたような紫陽花の葉、じっと観察していると、それぞれに個性があって、とても新鮮でした。 こちらをどうぞー。 A



7月の野菜:トマトいろいろ 
イエローキャロル、ローマ、フルーツトマト、ミニキャロルかな?
「愛と黄金のりんご」
16世紀にトマトがヨーロッパに伝わって以来、現在までに世界各地でさまざまな品種がつくられました。栄養的にも実り豊かな野菜として広く料理に用いられ、世界でもっとも愛されている野菜です。フランスでの愛称も”愛のりんご”。イタリアでは”黄金のりんご”ともよばれます。 S



7月のテキスタイル展:ウィリアム・モリス展
テキスタイルデザイナーや作家として有名なモリスは、同時に環境保護運動の先駆者でもありビジネスマンでもあったという多才でエネルギッシュな人でした。62歳で亡くなった彼の死因を、ある医者は、十人分以上の仕事をしたからだと言ったそうです。鈍くほっくりとした色合い、牧歌的な雰囲気。イギリスの伝統的なものを思ったときに浮かんでくるイメージはモリスのテキスタイルや壁紙デザインにも重なります。モリスの壁紙を部屋に貼ったら、つるの草花いっぱいの濃密な空気になりそうです。一方、モリスの壁紙を見て思い出したのは京都・唐長さんの壁紙です。どちらも木版の温かみがありますが、唐長さんの壁紙だと同系色で刷られた草花は清々しくきりっと澄んだ空気になりそうです。やっぱり風土と文化の違いですね。 A


7月の :トンボ玉ミュージアム
ずーっと昔に買った本『ANCIENT GLASS 古代ガラス』を再読し、羽原コレクションやコアガラス作家・松島巌の作品を観たいなと思い立ち、神戸三宮のミュージアムを訪ねました。メソポタミアやエジプトのトンボ玉の展示とともに、現代のガラス作家の作品も展示されています。 と、その中に、以前出会ったガラス作家の作品を発見! あの時購入した(下の写真)あれもトンボ玉だったの・・・?と今さら納得。ミュージアム併設のショップには日本内外の作家のトンボ玉やガラス関連書籍が充実していて楽しめました。
ガラス作家<yamato & mee>の作品↓ 白馬で制作されているお2人の若い作家さんです。ちょうど1年ほど前に知恩寺の市にお店を出されていたのをたまたま見つけて衝動買いしてしまったガラス作品です。こんなものがあるなんてそのときはじめて知ったのでした。ミクロの劇場のよう。 A


7月の読書:
・わたしを離さないで/カズオ・イシグロ著 : 「介護人」と「提供者」がこの小説のキーワード。未来社会の一つの姿かと思うと背筋が寒くなります。特殊な人生を歩むことになる登場人物たちは皆ヘールシャムという施設で生まれ育ち、一定の年齢に達すると介護人となり、その後提供者となってゆく。細やかに描き出される人物たちは魅力的だけれど、設定に少し無理があるのでは?外の世界の人との接触が全くないというのは不自然で、そこにこそ複雑な展開がたくさん生まれるはずなのに、と思うのです。土屋政雄さんの翻訳はよかったです。(表紙写真・左下)

・シンセミア/阿部和重著 : 今まで阿部作品は読んでもぴんとこなかったけれど、これは夜中に眠くても目が冴えてきておもしろく読めました。作家の出身地である山形県神町を舞台に何らかのかたちで犯罪に手を染めている人物が大勢登場し、暴力的で非情な世界が繰り広げられます。が、意外にさわやかな読後感。人間のアンバランスさ、多面性、情熱がお互いにかみ合わないままに物語としてはあっけなく収斂していくのですが、そこに本当らしさがあるような・・・。皮肉なことに人間の関係っていうのは誤解していたり深くは知らないことによって、幸福に保たれているのでしょうか? (表紙写真・右上) A

7月の色:赤じそ
たくさん赤じそをいただきましたので、まず梅干しに。残りで、紅ショウガの梅酢漬け、赤じそジュース、しば漬け、赤じそ酢もできました。  S
レシピはこちら

7月の虫:とんぼ
今年の7月は梅雨が長かったせいか、トンボがたくさん飛んでいました(7月いっぱいまではそこここで見ましたが、今はどうでしょう?)。雨がよく降ると発生しやすいのか、涼しくて秋と間違えたのか・・・わかりませんが、身近でトンボが飛んでいるのは子供の頃に返ったようでいいものです。下は睡蓮の葉の上でやすんでいたトルコブルーのトンボ。そう、トンボ玉はとんぼの複眼のように不思議な光沢と色をしているからそう呼ばれたようです。 A



7月の絵画展: 藤田嗣治展
こんなにたくさんまとまって観たのは初めて。バックのクリーム色と同じ色で女性の肌を描き、日本画の線描で輪郭を描くというスタイルがパリで脚光を浴び一躍有名になった嗣治さん。その後南米や琉球を旅しその風土に合った泥臭い色合いになったり(個人的にはこの時代の琉球の絵がよかった)、戦争画を描いたり紆余曲折しながら、晩年は子供や動物をモチーフに細密な絵本のような絵を描く。よく登場する猫はとてもかわいく、彼に影響を受けた絵本作家は多いんじゃないかと思いました。晩年は自由な創作の場を求めてフランスに帰化して洗礼を受け、レオナール・フジタとなる。皿やタイル、帽子など生活の身の回り品を手作りしたりしていたそうです。  A

ミーノンの2人です(あや&さなえ)
← 藤田嗣治展にちなんだクリームソースのパスタを食すA。普段は和食ばかりなので久々でおいしー。
→散歩中に撮った植物はプリントアウトしてmignon cardに。ご注文のお品に感謝の言葉に添えて、さぁ、お客様に送りましょう。 06.07.31


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